どこからもお金を借りられないというブラックの方を標的にしたソフト闇金をはじめとする悪質業者による被害が後を絶たないようです。
悪質業者の手口というのは手が込んでいる場合もありますが、冷静に考えれば一目で悪質業者だとわかる場合も多いです。
よく、このような文言で悪質業者はブラックの方を巧みに誘います。
他店で断られた方も絶対融資可能
多重債務で困っている方、50万円まで無審査で貸します。
無担保超低金利2.0%でお金貸します。
どれもよく考えればおかしな文言なのですが、お金を借りなければならないという必要に迫られて余裕を持って判断することができなくなると、ついつい手を出してしまうことになるようです。
返済できるかどうか確かめもせずに、どうして絶対に融資が可能なのでしょうか?
あなたなら、全く赤の他人で多重債務で困っている方に、50万円も何も言わずに貸し出しますか?
銀行以外のところで、2%などの超低金利でお金を融資できるところが他にあると思いますか?
こうしたちょっと考えれば気づくようなおかしな点に、返済やお金の工面で頭の中が精一杯な状況にあると、精神的にも切羽詰っているため、おかしな判断をしてしまうようになってしまいます。
借金や返済に追い詰められた状態で冷静な判断を下すというのは、もともと気の強い方であっても難しいものです。
しかし、悪徳業者に一度関わってしまえば、今以上にもっと周りの人たちに迷惑をかけることにもなってしまいます。
悪徳業者とかかわって今以上に状況が好転することはまずありません。悪くなる一方です。
ここでは悪徳業者の手口や対策などを伝えていますので、ぜひ役立ててください。
人気の中小消費者金融・街金一覧
中小消費者金融 | ブラック対応 | 備 考 |
アロー | 相談可能 | 他社延滞中は不可、無職、勤続1年未満、収入証明書類を提出できない方は不可 |
フクホー | 相談可能 | 大阪で全国対応の老舗街金。主婦、無職、自営・会社役員は不可 |
ダイレクトワン | 相談可能 | 全国に7店舗。最短即日融資も可能。セブン銀行とイーネットATM利用可能 |
セントラル | 相談可能 | 全国に17店舗。WEB申込で最短当日融資可能 |
プラン | 相談可能 | 他社延滞中は不可。大阪に2店舗。来店できない人は郵送契約 |
フタバ | 不可 | ブラック全般不可、他社借入3件まで可 |
アルコシステム | 相談可能 | 他社延滞中は不可。自己破産や債務整理経験者も相談が可能 |
スカイオフィス | 相談可能 | 他社延滞中は不可。最短即日融資が可能 |
ニチデン | 相談可能 | 他社延滞中は不可、京都・大阪・兵庫・滋賀・奈良・和歌山・三重の方のみ |
ハローハッピー | 相談可能 | 他社延滞中は不可、令和6年7月に街金アルクを吸収合併。大阪・難波に来店可能な方は即日融資も可能 |
街金おまとめローン | ブラック対応 | 備考 |
中央リテール | 相談可能 | 他社借入5件以上かつ200万円以上の方で契約時に東京・渋谷へ来店可能な方 |
ユーファイナンス | 相談可能 | 他社借入が3件100万円以上の方で契約時に東京・台東区へ来店可能な方 |
悪徳業者の手口。良い金融業者と悪質業者の見極め方
お金を貸してくれるところがなかなか見つからない!
というブラックの方の弱みにつけこんで、不法にお金をむしり取ろうとする悪質な金融業者たち。
悪質な金融業者の見極め方としては、まずきちんとした店舗営業を行っているかどうかを確認しましょう。
違法な金融業者の主な手口
違法な悪質金融業者の手口には主に以下のものがあります。
登録詐称業者 | 広告の登録番号の表示に架空の登録番号を使用したり、他の貸金業者の登録番号を使用するなどして登録業者を装う。 |
---|---|
090金融 | 勧誘のチラシに携帯電話の番号と業者名しか書かず、正体を明かさないまま、違法な高金利で小口の融資を行う。 |
押し貸し | 契約もしていないのに勝手に銀行口座に現金を振り込み、法外な高金利の利息などを請求する。 |
紹介屋 | あたかも低金利で融資するように思わせて多重債務者を呼び込み、「あなたの信用状態はよくない。うちでは貸せないのでほかの店を紹介する。」などと言って、他の店で借りるように指示し、借入れた金額の一部を紹介料としてだまし取る。 |
整理屋 | あなたの債務を整理・解決しますなどと広告し、多重債務者から整理手付金などの名目で現金等を預かり、整理せずにだまし取る。 |
店舗の所在地と連絡先を確認する
悪質な金融業者の場合、所在地不明な場合が多いですし、所在地がわかる場合も何かあった場合にすぐに移転できるようにマンションの一室などで営業しているケースが大半です。
特に電話番号が携帯電話の番号になっている場合は、間違いなく違法な金融業者ですので、街中でビラやチラシを見かけても、このようなところには絶対に連絡してはいけません。
一度連絡を取ってしまうと、悪質業者間であなたの電話番号が出回ってしまいますから気をつけてください。
インターネットでも「必ず融資します。」「絶対にお断りしません。」「金利はわずか1%!」などという甘い宣伝文句がちりばめられているサイトは悪質な業者である可能性が高いです。
ネット上で悪質な業者かきちんとした金融業者かを見極めるには、貸金業登録されているかを確認しましょう。ホームページにきちんと住所と電話番号、そして、日本貸金業協会や各都道府県知事の許認可番号を記載しているかを確認することです。
これらの記載がなかったり、あまりにもわかりにくかったりする場合も悪質な業者の場合があります。十分に注意しましょう。
金融庁のサイトで確認する
金融庁では悪質なヤミ金業者対策に本格的に力を入れており、無登録で貸金業務を行う業者(いわゆるヤミ金)の会社名等を公表しています。
また金融庁のサイト内には登録貸金業者情報検索サービスもあり、これから借り入れを行おうとする業者が登録業者であるかどうかを確認することもできます。
貸金業を営む者は、主たる営業所等の所在地を管轄する財務局長又は都道府県知事の登録を受けなければならないこととなっています。借入れをする場合には、当該業者の登録の有無を確認し、登録の確認ができない業者からは、絶対に借入れしないで下さい。
引用元:違法な金融業者にご注意!|金融庁
日々新たに登場する違法業者を完全に把握するのは困難なため、金融庁に登録されているデータも常に絶対というわけではありません。
それでもこうした国が公表しているデータを活用することで、ある程度は悪質業者、違法業者との関わりを防ぐことはできます。
貸金業登録番号の虚偽記載に注意
悪徳業者がお金をだまし取ろうと運営しているホームページには、悪徳業者ならではの様々な虚偽記載がなされています。
よくある例だと貸金業の登録番号の記載の虚偽です。
悪質な金融業者の多くは無登録でお金を貸したりしていますから、多くの場合、偽の登録番号を掲載していたり、別の正規の金融業者の登録番号を勝手にコピーして使っています。
正式な貸金業登録番号は、以下のように記載されています。
○○財務局長(3)第○○○○○号
○○県知事 (4)第○○○○○号
( )内の数字は3年毎の更新回数です。ここが3であれば9年以上、5であれば15年以上貸金業を営む業者であることがわかります。
中小の貸金業者はきちんとした優良業者でも大手との競争に勝てず廃業するところもありますから、2回以上の更新がなされていることが目安になるでしょう。
ニセの表記としては、以下のようなものがあります。
財務省登録(1)第○○○○○号
○○財務局長認可(2)第○○○○○号
○○県知事推薦 (3)第○○○○○号
よく見ないと気づきませんので、この登録番号は注意深く見る必要があります。
また、他にはニセの架空団体などをでっち上げている場合もあります。
日本債権回収協会
全国貸金業団体
日本賃金業協会
上記は実際に利用された架空団体の名称です。
日本貸金業協会は実際にある団体ではないかと思われますが、これは漢字をよ〜く見ていただきたいです。
日本賃金業協会
そうです。賃金(ちんぎん)です。
本当によく見ないと気づきません。
日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センターでは、正式に貸金業登録されている会社かどうかの確認も行ってくれます。
怪しい業者かどうか見極めが難しいと思ったら、お金の借入を申込む前に一度調べてみるとよいでしょう。
勝手にお金を振り込まれた!押し貸しに注意!
ブラックの弱みにつけこむ違法な業者の手口としては、多重債務者の銀行口座に一方的にお金を振り込んで、そのあとに脅迫まがいの電話をかけて法外な利息と返済を迫る「押し貸し」というものがあります。
銀行口座に身に覚えのないお金が振り込まれていました。どう対処したらよいですか?
引用元:県民の方から多く寄せられる相談|愛知県警察
この場合、「押し貸し」が考えられます。押し貸しとは、相手の銀行等の口座に相手の了解なしに入金し、利息の支払いを要求する手口(行為)を言います。まず、銀行等に連絡をとり、いわゆる押し貸しであるのか、振込人が誤って入金したものであるのかの事実確認を求めてください。
もし身に覚えのない業者からの入金があっても、相手からの連絡があるまでは絶対にその金は手をつけてはいけません。相手から連絡があったら、入金された金額のみを振り込んで返金し、利息などは一切払ってはいけません。
一番確実なのは銀行で組戻の手続きをして一切手をつけずに返金することです。
このような悪質な業者からの入金があり、電話もかかってきたということであれば、あなたの銀行口座や電話番号は悪質な金融業者の間で出回っているということです。
そのままであれば今後も同じような押し貸しの被害を受けることになりますから、その銀行口座は解約して二度と使わないことにしてください。
このようにブラックな方は、悪質な違法業者にブラックであるということを知られてしまうと、様々な手口で、お金をむしりとろうと近づいてきます。
ブラックの方は、このように少しでもおかしいと思える金融業者には絶対に連絡してはいけません。電話をかけた時点であなたの電話番号は悪質業者の間で回ってしまいますからね。
ブラックの弱みにつけ込む紹介屋に注意
ブラックだがどうしてもお金を借りたい。
そんな切実な思いを食い物にしようとする悪質な違法業者もいます。
違法業者には、闇金や090金融など、わかりやすい違法な貸金業者ばかりではなく、様々な手口を活用してお金をかすめ取ろうとする違法業者が存在します。
例えば、「ブラックだから普通はお金を借りることはできないが、ウチからの紹介があれば、あそこならお金を貸してくれるよ。」などと言って巧みに近づき、指示した業者へ申込を指示。
実際に融資を受けることができたら融資額の何割かを手数料として払うように要求してくる、「紹介屋」と呼ばれる違法業者が存在します。
指示された業者はまっとうに貸金業を行っている街金ですが、この場合、紹介料だけを無駄に取られるしまうことになりますから、絶対に利用してはいけません。
また、「ブラックの履歴をウチなら改ざんできます。」などと言って同じく手数料を要求してくる不法な業者も存在します。
もちろん、信用情報の改ざんなどどこの金融業者にもできませんから、不当な手数料だけを支払うことになってしまいます。
総量規制が実施されたのに伴って増えているのがこの紹介屋と呼ばれる金融業者です。
紹介屋は表向きはきちんとした街金だったり金融業者のように見えますが、実態は不利益な取引を強いてくる、そんな金融業者です。
紹介屋はもともと最初から紹介屋として営業していたわけではなく、以前はきちんとした街金だったが、回収不能な案件が増えてしまい、貸し出す資金が不足して紹介屋まがいの商法に手を出すようになるなどして、街金から紹介屋へ落ちていってしまうケースもあるです。
この紹介屋を普通の人が良心的な街金と区別するのはかなり難しいでしょう。
紹介屋の営業方法
紹介屋の商売のやり方としては、まず通常の街金や金融業者を装って、融資を受けたい人を集めます。
申し込みをして、「仮審査に合格しました。来店時に下記の書類を持って本審査を行います。」などといって来店を促し、実際に店に足を運んでみたら「債務整理するのを条件に融資を行う」などと言い出します。
このようにして提携している弁護士や司法書士などにあなたを紹介することで、紹介料を受けているのです。
或いは、お金を借り入れる場合に「保証料」という名目で、ホームページには記載のなかった金額を請求されることがあります。
こういったところは実は自身には融資できるお金がなく、他の街金を紹介するような形であなたに融資を行います。
融資するお金がないため、利息を取れないですから保証料という名目でお金を請求してくるのです。
あなたにとっては利息に加えて保証料という余分なお金を支払うことになるので、こういう業者もできれば避けたいですよね。
こうした紹介屋のやり方は、全く違法というわけではないですが、お金を借りようとしている方にとっては望まない形になってしまったり、不利益をこうむってしまうこともあります。
紹介屋のやり方の特徴としては、来店してみるとホームページや電話では話のなかった条件がついてくる、ということに尽きると思います。
最近では新規でお金を借りに来た顧客に携帯電話を何台も契約させるなど、お金を借りることとは関係ないことまで要求してくる紹介屋も増えているようです。
くれぐれも最初の借り入れ条件にはなかった条件を後出しで追加してくるところからは、お金を借りないようにしてください。
保証料を取る街金は紹介屋の可能性大。要注意!
どこからも借りれなくて、貸してくれそうな街金をネットで見つけて申し込んでみたら、利息とは別に、ホームページには記載のなかった保証料を請求された。
そんな街金に遭遇する方も、少なからずいるようですね。
お金を貸すための保証料として徴収している街金もいるようですが、利息以外のところでお金を取ろうとする街金はあまり良心的なところとはいえません。そこでお金を借りるのはやめた方が良いでしょう。
保証料を取る街金は、自分のところからはお金を貸さずに、別の街金を紹介するような形でお金を貸し出すところがあります。
そのようなところは利息から利益を上げることができないので、保証料という形であなたからお金を取ろうとするわけです。
表向きはきちんとした融資を行う金融会社に見えますが、実際に足を運んでみたら保証料を請求するようなことを言われ、
どうやら紹介屋らしいということがわかった、などということもよくあるようです。
実際にきちんとした街金を紹介してくれるのであればいいのかもしれませんが、あなた自身にとっては紹介先の街金からは利息を払い、その街金にも保証料を払うという形で、お金の出費が多くなってしまいます。
保証料も1000円や2000円といった安い金額ではなく、数万円請求される場合がほとんどです。
ただでさえお金に困っているわけですから、やはりおすすめはできないですね。
それに、そういったところはいわゆるヤミ金にあなたの情報を売り渡す「紹介屋」の可能性もあります。
保証料などという意味不明な請求をしてくる街金ではなく、きちんと自社でお金を融資している街金の方が安心して取引できると思います。
もしも悪質業者に引っかかってしまったら
ブラックの弱みに付け込まれて悪質金融業者を利用してしまった。
はじめは悪徳業者とは思っていなかったけども、次第に利息が法外なものだったと気づいた。
返済が何度か滞って激しい取り立てを受けるようになってから初めて悪質業者と気づいた。
そんな場合は、自分1人で悩んで、おびえて悪徳業者の言いなりになってしまってはいけません。
悪質業者に関わってしまったと思ったら、直ちに警察や日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センターや各自治体の消費生活センターなどに相談してください。
日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター
ここで覚えておいて欲しいのは、悪質業者にだまされて借りてしまった人は被害者であって債務者ではないということです。
高金利で不法な貸し付けを行っている業者側が悪いのであり、そもそもそうしたところから借りたお金は元本以上の返済の義務もありません。
裁判では、悪質業者から借りたお金は返済する必要がないという判例まであるほどです。悪質業者の言いなりになっているままでは、何も全く好転しません。
すぐに上に挙げた、警察や消費生活センターなどに相談するようにしましょう。